【第26回 山口県ふるさとCM大賞(2023)】機材とか制作秘話とか感想とか

動画

地元の歴史ある映像コンテストに作品を応募しました。
今回で3度目の応募になります。

自分の思うふるさとを、30秒のCM映像制作を通して表現するイベントです。
小中学生の部と一般の部に分かれており、山口県を故郷とするひとであれば誰でも参加可能になっています。

予選 → 本選 → 受賞者決定 という2段階の審査があり、予選通過者は本選が行われる会場へと足を運ぶことになります。
制作者はその場で 審査員の方々から質問などを受け、その様子が収録されて、地元TV局で特番として放送される仕組みです。

たいへん光栄なことに、私の応募作品は毎回本選に選出していただいているので、審査会場へ赴くのも3度目です。(会場は年によって違う)

個人的な記録に加え、もしどなたかの参考になり得るならそれはとっても嬉しいなってくらいの気持ちで、制作と審査・収録に関してのお話を綴ろうと思います。

念のため最初に申し上げておきますと、映像制作等に関してはすべて独学かつ自己流なので、あくまでも参考程度にとどめていただくようお願いいたします。

制作環境

使用機材

【 総編集 】
デスクトップPC( BTO / 2018年末購入 )
 OS / Windows 11 Home 64bit
 CPU / Core i7-8700 3.20GHz
 メモリ / 16GB
 SSD / 240GB
 HDD / 2TB
 グラフィック / NVIDIA GeForce GTX1050 Ti 4GB
 電源 / 500W

【 サウンド関係 】
・オーディオインターフェース
 M-Track Solo

・マイク
 MPM1000J( ナレーション録音 )

【 撮影 】
iPhone13( 写真撮影、録画、録音(波音))

スリコのワイヤレス三脚自撮り棒
 1000円のやつ

【 グラフィック 】
iPad Air 第4世代( 線画、作字 )

使用ソフト

AviUtl / 動画編集
CLIP STUDIO PAINT( PC版 / iPad版 )/ 絵、素材制作、画像編集
Procreate / 作字
Studio One Prime / 録音、音源編集
REAPER / MIX
Domino / 打ち込みベース制作
FL Studio / 音色調整、MIX
音圧爆上げくん( ウェブツール )/ マスタリング

制作人数 / 時間

1人 / 約3ヶ月

作った映像に関しての感想

制作コンセプト

今回のテーマ・コンセプトは、

レトロ、夏、エモーショナル、過去と未来、映え、繋がり

といった感じです。
こうしてワードを並べるだけで好きが溢れ出しててすごい。


テーマ・コンセプトをまずいちばん最初に決めるため、
・自分の好きなもの
・世間の流行と価値観

を合わせて、地元のアピール材料を探しました。


そもそも私は、好きではないものに対して時間と気力をかけて作品を作ることはできないタイプなので、好きなものであることがいちばん重要な要素です。
たいして興味のない題材で作っても、ぜったいに良いものにはならないので。
ゆえに、好きなものはどんどん積極的に増やしていくようにしています。(とくに意識しなくても勝手に増えていくのですが……)


「瀬戸内」という文字の並びや語感、響きも昔から大好きなんですよね。
この setonai という名前もそこからいただいたくらいには。

海も同じく大好きで、たまにふらっと行って眺めたりしています(言うまでもなくもちろん瀬戸内海)

これらを俯瞰して、「自分にとってのふるさとの好きなところとは?」「現代の価値観において、なにが観てくれたひとのこころに響くのか?」を統合して思考を練り、かちっとはまったのが先に上げたものでした。

ピースがはまった瞬間のうれしさとときめき、何度味わっても飽きません!

作品の背景

シナリオの流れとしては、

主人公が小さな頃に家族と来た海に思いを馳せる
→ カメラのフレーム越しに過去と現在を行き来する
→ 海のほかにも、思い出の場所をいくつも巡り写真に収め、都度SNSに上げている
→ 夕方、最後に撮った場所の写真を上げるとフォロワーから反応をもらえ、「伝わってよかった」といううれしさにあふれる
→ 冒頭と同じシーン。過去に立っていた場所と同じ視点に立ち、変わらないけれど確実に変わった目線から同じ海を見ている

といった感じです。
「最後のシーンが実は冒頭のシーンだった」ではなく、「冒頭のシーンが実は最後のシーンのつづき」になります。そういうの好き。

反省点としては、最後のシーンで手を後ろに組んでいますが、過去のシーンで被っていた麦わら帽子を手に持たせれば、時間の流れと「成長した本人であること」がわかりやすかったかな~と……提出した数日後に気付きました。
あと、多様性を意識したくて過去のシーンは母親だけにしたけれど、やはり父親もいたほうが「家族との思い出の場所」という表現であると、説明のない一瞬のシーンとしては伝わりやすかったかな~など……。

一応完成後はしばらく寝かせて、提出するまでに色々気付いた部分を修正していたのですが……。完璧だと思っても、やはり気になる部分というのは無限に出てくるものですね。だからこそ次回作への熱源になり得るのですが。


ロケ地の選定は「小さい頃に行った、思い入れのある場所」を中心にしています。


実は案出しや絵コンテの時点では、もっと多くの内容が詰め込まれる予定でした。
ただ、どうがんばっても30秒に入り切らないので……。詰め込むことよりも、ゆったりとした雰囲気を大事にしたく、そちらを優先しています(それでも結構つめつめ感はありますが)。
元の案から、どこを削ってどこを残すかのバランス調整が大変でした。


ちなみに主人公のキャラデザはこんな感じです。
1・2作目は同一人物として描きましたが、今回は以前のデザインを踏襲しつつもすこし変化を加えて別人として描いています。
キャラクター味をあまり出さず現実に溶け込む感じ。アニメで動かすので造形はシンプルに。主役はあくまでも景観なので、彩度を落としたひかえめな色味に設定しました。
結果的に結構気に入っているデザインです。

あと、重要な要素として、性別を感じさせないような見た目と動きにしています。
これは過去作も含めて共通させているポリシーです。
「自身がそう」というのも大きいですし、ナレーションの雰囲気と違和感のないように、という制作側としての事情もありますが……。
いちばんは「観ている方がどこかに自分を重ねられるような作品にしたい」と考えて作っているので、こころのどこかに引っかかってもらえるようなプレーンさを表現したい気持ちで描いています。
(でもあくまでも私個人の感覚なので、実際にそれが叶っているかは不明です。できてますか……?)


ちなみに前2作のキャラデザはこう。
いま見ると結構な少年ですね……。当時は性別不詳のつもりで描いていました。若干でも表現力が上がったのだと思いたいです。

進行に関して

カメラのシャッター音以外はすべて自作です!!!

がんばりました。すごく。
いわゆる(ほとんど)全部俺動画です。中学の頃からやりたかったやつ。10年以上経ってようやく夢がひとつ叶いました。


制作手順としては、

案出し
シナリオ制作
ロケ予定地の下見・選定
絵コンテ
動画編集ソフトに絵コンテを読み込み、時間内で流れを調整
テロップとナレーションを仮入れして、全体の進行スピードのバランスを確認
数回に分けて天気がよく、風のつよくない日を狙ってロケ地を巡り、写真と動画を撮影+録音( 波音 / SE )
⑦と同時進行で、アニメーションの原画や素材を描いたり作ったりしていく
⑤で作ったベースの上から、⑦と⑧を素材にして動画編集
アニメーションの動きを描いていき、⑨にどんどん合成していく
BGMを作る(基本的には最初に作っておいたほうがいい)
比較的鼻炎の調子がいい日を狙ってナレーション録音+編集
テロップを手書きして編集し、動画に組み込む
動画、SE、BGM、ナレーション、テロップを並べて、それぞれの音量バランスと表示・切り替えタイミングを調整
音源をまとめてMIX+マスタリング
動画と音源を合わせて最終調整後、書き出し

といった感じの進行でした。


一見効率がよくなさそうな並びですが、これは私の体質上、同じような作業を長期間続けることに向いていないからです。そのほうが効率ガタ落ちしてしまうので……。
そのため、傾向の異なる作業を挟むことによりモチベを保っています。

あと、一応数字で順番をつけてはいますが、主にスタート時期を示しているだけで、こまかい作業など実際は結構まぜこぜであれやったりこれやったりしています。
往復修正作業であたまがどうかしそうにもなりました。特にアニメーションに関しては、iPadで線画やってWindowsPCで塗る、をひたすら繰り返していたので……ヴッ!!(蘇る苦難)

音楽に関して

音楽に関しては、一応8年程度……心得程度はあり、DTMも10年以上前には触っていたのですが……。
作曲に関してはその当時勉強してもさっぱり理解できなかったので、今回一から学び直しました。
ちゃんと使えるようなものができるかどうかは賭け状態でしたが……(なんとかなってよかった)。


オリジナルでも二次創作でも、作品をあたらしく作るたびに、「以前はできなかった、なにかあたらしいこと」を最低でもひとつは組み込むように心がけています。

以前CM大賞に応募したのはもう4年前のことなので、技術的には当然進化していないと困る……。
ので、そこは当然として、それ以外の部分であたらしくなにができる……?と考えたときに、音楽自作しよう!になりました。


すべてを一人で自作する利点は、「自分自身が捉えた感情を、齟齬なく確実に表現できる」ことだと考えています。
(それはそれとして、自身の環境や人脈、体調等鑑みると、どうがんばっても一人で作るしか選択肢がないというのも絶対的事実なのですが)

なので、技術的にはまだつたないけれど、自分が伝えたいままを音に乗せよう!という気概でがんばって打ち込みました。果たしてこれが正しい音楽になっているのかは……わかりません!


動画に使っている音源は、実は途中をカットしています。
30秒の音楽を作ったものの、そういえば開始直前と終了直後に無音時間を作らないといけないんだった(レギュレーション)!とか、波の音と被せたくない!とかいろいろ出てきて、結局4フレーズのうちの2フレーズ目をまるごとカットしました。
最初は違和感を感じましたが、しばらく経って聴き返すと馴染んでいるように感じられたので安心しました。

手書きテロップに関して

テロップはもともと手書きする前提で作り始めたわけではありませんでした。
動画編集をしていてふと、「スマホに表示される文字との対比にもなるし、エモ表現として手書きも合いそうだな~」と感じたので、急遽試してみて満足のいく形になったため、採用しました。

結果的に全部俺濃度が高まった形です。なにもそこまでやらなくてもと思われるかもしれませんが、私もそこまでやるつもりはありませんでした!最初は!
予定になくてもすこしでも良くできる可能性を見出せたらそれはもうやらない理由がないんだよ!!

手書きで動画に歌詞やクレジットを入れるのは、以前から何度か経験のある表現だったので、違和感なくさくさくと進みました。

苦労したこと

絵コンテが完成したのが8月の半ばでした。
この作品のテーマは【 夏 】です。

夏…………終わる!!!!!!!!!!!

しかも今年の夏は天候に恵まれず、なかなか晴天!という日がなく……曇り空の日が続き時間だけが過ぎてゆく……。
たとえ天候がよくても、自身の体調がすぐれなければ出かけられない(これに関しては後述します)し、体力的に撮影は数回に分ける必要がある……。
夏のうちに間に合うかどうか、毎日気が気ではありませんでした。最悪来年に回すことになるかとも思った……。

結局なんとか間に合って、最終的に撮影がすべて終わったのが 8/25 でした。
ギリギリの戦いだった……焦りました……。でもおかげで、夏の終わりの空気感をまとった作品に仕上がったかと思います。


もうひとつの苦労は、鼻炎がめちゃくちゃひどい。

これはもう、大昔からなので仕方がないのですが……。
昨年マイクを新調したら、以前のものよりよく音を拾ってくれるようになり……鼻炎のノイズまでやたら拾ってくれる。それは拾わんでいい。

ふつうにそのままナレーションを録音しても、そのノイズによりまったく使い物にならないので、耳鼻科でもらってきた薬を飲んだ上で
・とにかく細切れに録音する(ノイズを編集でカットしやすい)
・都度うがいをしまくり水を飲みまくる

という努力を重ね、ものすごい録音回数を試行して、ようやくあの形に持っていけました。
発声自体はどんなにいい感じにできても、そこにノイズが乗っていればもうそれは使えないんですよ。ぴえん。たぶん100フレーズくらいは軽く録り直したと思います。
つかれた!!(マイク買い直す余裕はなかった)


この鼻炎に関しても、先述した体調に関しても……の話をちょっとだけさせてください。
私は2014年から CFS(慢性疲労症候群)という回復困難な病を患っており、さらにはそれに付随する形で、2018年からは 自律神経失調症 とも付き合っています。
(念のために申し上げておきますと、伝染るものではないです。万が一にも会場でお会いした方がこれを見て不安を感じられることは避けたいので、記しておきます)。

そのため、一日の作業可能時間も短いですし、ロケ地まで赴いて撮影を行うのも相当な労力を必要とします。
制作期間中の3ヶ月間は、ほぼこのCM制作作業しか行っていません。それ以外のことに向けられる体力が皆無だったため……。
(これでも以前よりは相当回復した状態です。)(寝たきりだったので……)

そして元々アレルギー体質なので、365日アレルギー性鼻炎かつ、ほかにも色々と反応が出るものがあるため、常時息苦しさの中で生きています(複数の病院にかかりましたが、現状は薬を飲んで症状を抑えるしかできることはないようです)


……ということを前提に、次からの項目を読んでいただければうれしいです。

(病気の話をするとちょっと暗い感じになってしまうため、なるべくしたくはないのですが、どうしてもこの前提が必要な話なのですることにしました。
でも私はしっかり元気なので!!暗く捉えないでいただきたいです!!

審査・収録に関しての感想

参加するにあたりめちゃくちゃ勇気が必要だった

前述のとおり、持病があるため、かなりきびしい行動制限があります。
果たしていまの自分が本選収録に参加できるのか……。その判断にはかなり慎重になりました。
しかも付き添いはおらず(ぼっち参戦、自分だけ)、いつも一人で収録に臨んでいる通り、今回も一人で最初から最後までその場に留まらなければならない……。


以下、体調に関するちょっとしんどめな話があるので、折りたたんでおきます。
影響を受けやすい方、気分的や体調的に控えたい方は読まなくて
大丈夫です。ご自身の心身をお気遣いください。

CM大賞には2016年と2018年にも本選参加させていただいておりますが、当時はまだ自律神経失調症(急な目眩で意識を失ったり)は発症しておらず、恐怖感はそこまでつよくはありませんでした。
ただ、16年も18年も常に微熱が続いている状態でしたし、前後は寝たきり状態でした。体の痛みもあり足を引き摺っていた頃だと思います。
その頃と比べると、CFS症状のほうは今はかなり落ち着いています。ただ自律神経の症状ほうが恐怖でいっぱいで……。複数回倒れて救急車のお世話になってしまったりしたので……。


多くの参加者さんにとっての大切な場、多くの関係者さんが準備をしてきてくださった大事な場で、自分のせいでご迷惑をおかけしてしまうことはぜったいに避けたい。
最後まで自己管理ができるかどうか……。
もう数年間はずっと家で過ごしていますし、多くのひとの中に入るという経験もご無沙汰なので、相当に悩み……。

でもこの数年間、外に出て何事もなく帰ってくるという努力を積み重ねてきたし、体調も落ち着いているし、自分はもう……大丈夫ッ!!!!!!!という確信が持てたので、参加を決めました。

本選の日の2~3週間前から、ひたすら体にやさしい生活を意識し、健康第一で体調を万全に整えました。
これが乗り越えられたなら、私はもうきっとなにもこわくなどな~い!
この本選収録を無事乗り越えることも、ひとつの大きな目標になっていました。

その結果は

ア゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

埋まりたい(埋まった)


あらかじめ言っておくと、最後まで倒れることもなにごともなく、無事乗り越えることができました!やった~~~~~~!!!!!!

でも!!!!!!!!

全身全霊で「その場に存在する」ことだけで精一杯で、肝心な作品のアピール、インタビューなどへの応対が完全に終了状態

チーン


その場に立っているだけ、意識を保つだけで精一杯なため、処理能力がオーバーしてパニックになってしまい、
自分の作品タイトルすら頭が真っ白になって出てこないし、審査員の方や司会者さんにご質問いただいたこともまったく的外れな答えしか口から出てこず、文脈がまったく読めない人間になってしまって会話がまったく成立していない……。

申し訳なさすぎて埋まりたいです。


幼少期からの原因(場面緘黙症)ありきで元々ひとと会話をするのは極度に苦手ではありますが、まさかここまでとんでもない状態になってしまうとは思いもしませんでした(自身が言いたいことはきちんと暗記し、かつ手元にノートも用意していましたし、前回までは一応それなりには対応できていました)
ただただ申し訳なさでいっぱいです……。今後万が一にもお伝えできる機会があるならお詫び申し上げたいくらいです。あとふつうにはずかしい。頭から埋まってる。

終了後の感想

従来では完全に審査員さんのほうで受賞者の決定が行われていましたが、今回の開催からは審査方法が変わり、
まず審査員3による審査が行われ、各ブロックごとに一作品が選ばれる→その選ばれた中から改めて、参加者と審査員による投票
という形式になったので(当日会場で発表だったので驚きました)、私も審査に参加しました。

受賞作品はとても秀逸なもので、非常に感銘を受けましたし、納得の結果でした。
自分にはない視点や知識からふるさとを切り取り、センスを駆使して解釈を加えられたもので、これには勝てないな~と素直に全力の拍手を送っていました。素敵な作品に出会えてよかった……!

たとえ今回参加しなくてもTVの放送は観ていただろうけど、その場にいるのといないのとでは感じ方がまったく異なることは明白なので、受賞作品を審査会場で生で観られただけでも、参加する意義があったと感じたほどでした。
素敵な映像作品を生み出してくださりありがとうございます。そしておめでとうございます!!



ちなみに、私の作品に対して審査員さんからいただいたコメントは、

・タイトルのコピーが良い
・いつも通りそつなく作りこなされている
・伝えたいことや独自性がはっきりと確立されている
・だからこそ、異なる雰囲気や作りの作品も観てみたいし、もっと伸びしろがあると思うので、次回に期待している

といただきました(パニック状態だったので、もしかすると一部異なってたり飛んでたりする可能性も大いにありますが……)


一時期コピーライター志望で広告関係を独学していた時期もあったので、広告に携わる方にタイトルコピーをお褒めいただけたのがとてもうれしかったです……!(もちろん勉強は今もしています。)
色々な単語や表記の組み合わせを考えて書き出して、選び抜いたのが「瀬戸内サマーエモーション」というタイトルでした。
タイトル・動画の冒頭ナレーションともに、「瀬戸内」と「周南」のどちらにするかは最後まで悩みましたが、やはり私は瀬戸内の響きが好きすぎて抗えなかったので、最終的に自分の好きに従って瀬戸内に決めました。
周南地区は当然瀬戸内に含まれますが、もっと広域をイメージさせてしまうかな……?限定させた方がふるさとCMのタイトルとして適切か……?とも悩みましたが、最後の手書きテロップに「Setouchi Summer Emotion」「in Shunan」と付けることによりすべてを解決させた気になりました。物理。

ここで語るつもりはなかったのについ語ってしまった上長くなってしまったので小文字にしておきます。


メインでコメントをくださった先生は、応募した3回とも作品を観てコメントをくださっているので、たいへんお世話になっております。いつもお褒めいただけて恐縮です。

動画の作りとしては、初めて応募したものから基本軸はあまり変わっていないので、色々な新しい要素は追加しつつも、マンネリ化してる感は否めないな~とは自分でも感じておりました。やはりそうですよね……。

「好き」の軸がしっかりしているぶん、それに従って作ったらどうしても似たような雰囲気になってしまいがちなので、好きを大事にする意志は貫きつつも、もっと別の視点からアプローチを探していくことが私の今後の課題です。

大事な課題が見つかってよかった。貴重なご意見をありがとうございました……!
ほんとうに貴重な機会なので、いただいたものを大切にします。

余談

当日してたコーデです(特別仕様とかではなく、いつもこんな感じ……どころか割とおとなしめなほう。普段のほうが派手かも)
せっかくなのでメモしておきました。
マイナスな文脈が多いですが、決して不満やネガティブな意味ではなく、希望と諦観です。ないなら将来的に自分で作るくらいの希望力(きぼうぢから)です。ないなら作れ。そう。

いつも自分のできる範囲で精一杯に自分の好きを貫いています。
田舎なので当然目立ちますが、みんなもっと好きな見た目していいんだよ!!自分を表現していいんだよ!!ということを誰かに伝えたいがために、注目されることを惜しまず好きな格好で出歩いています(もちろんTPOは大事ですが)。

私も昔は目立つことを恐れて、それが当たり前だと思って地味な格好をしていました。
が、最初で最後に見た東京の自由な景色と、数年前に偶然地元のスーパーで見かけた、ピンクのゆめかわパーカーを着ていた方のおかげで救われたので(ほんとうに感謝しています)、
自分もその方に報いられるよう、誰かに繋ぐことができるように、人目を臆せずに好きを貫くという、確固たる意思で生きています。たのしい!!

まとめ

最大の結果を出すことは叶いませんでしたが、審査員さんの投票で貴重な一票を入れていただくことができましたし、なにより
「多くのひとの中に入り、自分のやるべきことをこなし、何事もなく帰宅する」という大きな目標が達成できたので、自分的には合格としました◎
(やるべきことが悲惨なことになってしまったのはそれはそれで、もう取り返しがつかないので、次の機会があれば徹底的な対策を練って失敗を繰り返さないと誓うことにより吹っ切れました。
具体的には、面接のときのように聞かれそうな質問集に対する答えをノートにまとめて持っていこうと思います。

自身の中ではかなり大きな自信に繋がったので、参加を決めてよかったです!


実は18年の本選時、周りの参加者さんの作品レベルが一気に高くなっていて、「これはもう一人では立ち向かえないな~」と感じ、
今後応募することはないかも……と自身の力及ばなさを憂いたこともありました。

今回応募を決めたのは、コロナ禍の影響により2年間 作品募集が行われていなかったなか、久しぶりの募集再開かつ番組復活ということで、そのお祝いも兼ねて作ってみた感じです(中学生の頃からずっと観ている思い入れの深い番組なので)。

相変わらず全体の作品レベルは高かったものの、今回の受賞作品のうちほとんどが個人、もしくは少人数で制作されたものでしたので、一人でもまだまだやれることはたくさんあると学ばせていただきました。


やりたいことが山のようにあるので、また参加できるかどうかは確信がもてないのですが、
機会に恵まれたときには 今回得られた学びを活かして、確実にレベルアップした胸の張れる作品を携えていこうと思います。

以上です!




ウワーーーーーめちゃくちゃ長くなってしまった
ここまで読んでくださった方がもしおられましたら、お付き合いいただきまことにありがとうございました……!BIG LOVE……
どうかゆっくり目をお労りください!








最後に、文中で何度か言及した16年に応募した動画を置いておきます。
今の自分から観ると技術面がとても未熟ゆえにはずかしいのですが(進歩があるということなのでいいことです)、
当時の自分が精一杯全力で作ったものですし、たいへん光栄なことにグランプリをいただけた作品ですので、大切なもののひとつです。

ちなみに18年のものは諸事情により公開予定はないので、ご想像におまかせします。

(せっかくなのでアニメーションに使った絵を1枚だけ置いておく)(おまけ)

コメント

タイトルとURLをコピーしました